代表コラム月刊『人事マネジメント』第6回目連載されました

月刊『人事マネジメント』に掲載されましたコダマモチベーションコンサルティング代表コラムをご紹介します。

最終回の今回のテーマは

すべては当事者意識で決まる

です。

 

第6回目の最終回は当事者意識のお話しで締めくくりたいと思います。

ズバリ、この一言で人生の中で起きる出来ごとの全てが集約されていると私は感じております。

目の前に降りかかる事象・出来事は「何か意味がある」と感じる事です。そして、それを創っているのは、自分自身だという事です。

 

前回の「【責任者意識】の記事の中で、責任者意識とは、自分に関する事象・出来事は、自分が引き起こしていることであり、“主因は我にあり”と自覚することをいいます。

つまり、自分が源として自己原因説でそのような事象になっているのだという意識です」

と申し上げましたが、この責任者意識のある人が、実は当事者意識のある人なのです。

組織や誰かに依存し頼ったり(ぶら下がったり)、他人転嫁をしたりするのではなく、自分自身で道を切り開くことなのです。

 

何かをやらない「言い訳」は、(やりたくないなら話は別として)自分に都合のいいように解釈したモノです。

例えば、「時間がないから出来ない」・・・ではなく、時間を創りだす能力がないのです。時間創造力の欠如、または生産的時間管理能力の欠落です。※そもそも「出来ない⇒ではなく、自分がしないだけです」「やるぞ!と覚悟を決めたなら出来る力はあるのに、始める前から『無理!』と 思ったら思考がシャットダウンしてしまいます。

「お金がないから出来ない」・・・ではなく、稼ぐ力、資金調達能力がないのです。もしかしたら、今のお仕事が合っていないのか、身を置いている業界自体が厳しいのか、そもそも本人にスキルが無いのかです。

「学歴がない」・・・確かにそうかもしれませんが、だからこそ学ぶ、自分を磨くのです。現代でも、学歴が無くても、事業で成功し人生を謳歌している方は沢山いらっしゃいます。

「あの人が私の話しを聞いてくれない」・・・そうなのかもしれませんが、であれば、まずはその人との人間関係構築からスタートですね。

 ようは、“荷物が重たいのではなく、「あなたの力」が足りないのです”

 

私たちは、本当にそのことに気づかないと幸せにはなれません。「人生100歳まで生きる時代の到来」と言われている現在、目の前の事象を他責にし、ブツブツ文句をいい、人のせいにして被害者意識を持ってばかりいては、楽しい明るい人生は送れません。

100年人生に近づいている中、ある意味、長く生きることがリスクだったりもします(そのことに関しては深く触れられませんが)しかし、自分の人生でどのステージを目指すのか、ある年代の時にはどのような人生を送っているのか等々と「決めて⇒行動・実践」することは、なりゆき人生からの脱却になり、賢明な生き方と言えるでしょう。それも当事者意識なのです。

 

また同様に、職場・事業所内で「我関せずの傍観者」が多いと火中のクリを拾わず、他人任せにして見て見ぬふりをする。同じ部署のことなのに、協力・支援を全くしない。これでは、シナジーもなくある意味パワー分散のような気がします。 或いは社会では、電車の中でシルバーシートに座っている若・中年層が、明らかに高齢者が目の前に立っていても、気付かないふりをしている。そんな「静観・傍観人間が増えたなら、組織やコミュニティの崩壊」になるのではないでしょうか。

 

スポーツ界のプロのアスリートを例に出すと分かり易いです。

野球の選手が、守備についている時、自分の近くに飛んできた球を「あれは自分が取らなくていい」と、微動だにもせず動かないということはありませんよね。声を掛け合い、数人がその球を目指します。時折、他の選手とぶつかって怪我をすることもあるくらいです。

また、サッカーの選手が、自分がボールを持ったからといって、まだまだゴールまで距離も障害もあるのに、独りでドリブルをしてゴールを決めようとはしませんよね。パスし合い、相手チームを牽制・防衛しながら進みますね。文字通り「チームワーク」です。

 

このチームワーク・協調性はとても大切と思います。企業研修でも、「表面的で当たり障りのない人間関係よりも、本気で本音で議論できる関係構築が重要です」と常々申し上げておりますが、人は「関わる」「寄り添う」「他人を慮る」ことが大切ではないでしょうか。前々回も申し上げたように、人間は「人の間」で生きています。

よって、ご縁があって共に働いている人々と協力し合い助け合い支援し合うことが大切と思うのです。

 

一方、「働き方改革」の時代です。長時間労働の是正と、同一労働同一賃金の叫ばれている中、それらを遂行し社員さんの幸せを創り上げることを励行しないといけません。

会社主催の夜間の勉強会も時間外労働手当を支給しないと違法になったり、1時間のお昼休憩を15分で済ませて働いたら、45分間を労働時間に加えることがある時代です。

 

産業構造(乱暴ないい方ですが、製造業中心の右肩上がりの時代から第4次産業革命へ)の変化に、社会の仕組み(人口減少、労働人口の減少、外国人労働者の受け入れ態勢、人事評価制度など)がついてきていない時代です。現代は、業界そのものが淘汰される時代において、自分自身がどこに身を置き、どんなスキルを身につけ、どのような人脈があり、そして良質な情報源を絶えず持っている、ということが大切です。

 

「受け身な指示待ち人間」ではなく、「人生の傍観者」でもなく、「誰かが何かをしてくれる、会社が、上司が、親が、あの人が・・・」ではなく「己が」「自分が」と主体性を強烈に持ち、現代を強く生きることが当事者意識のある生き方です。

 

自分の人生は、自分が創っています。つまりライフデザインをしているのは自分自身です。人生脚本を書いているのも演出も主人公も全て自分自身なのです。ですから、「健全な自己愛」を持って自分を鍛えることは、すなわち「幸せに近づく」と思うのです。 人生は、そのステージ事で求められることが違います。立場・役職も同様でしょう。ですから、その場面・ステージにおいて「必要となるスキル」を身につけたいモノです。

 

トンボの幼虫をヤゴと言います。ヤゴは成虫になり羽をつけます。見方によっては、

「ヤゴは、泳ぐ力を捨てて、成虫になるとトンボになり空を飛ぶ力を身に付けるのです」両方は持てないのです。

進化・進歩して「空を飛び、俯瞰して観れる力」を身につけたのです。それは、何かを捨てたからです。(ここでは泳ぐ力のこと)従って、過去の出来事にくよくよし後悔して過去に囚われたり、未だ到底来ない未来に意識を飛ばし過ぎて「不安・不安」と騒ぎ立ててみたりするのではなく、「今を生きる」ことも大切です。もちろん、来る将来に準備をし、周到に計画を立てることは大切ですし、想定外のことも人生で起こりうるものです。その時は、健康を維持し臨機応変に対応したいものです。

 

「ものごとに囚われる」とは、囚人の漢字です。つまり、□に人が入っています。私は講義でも申し上げますが、□から出て、多面的に物事を観ましょう。上から下から右から左から斜め上から・・・、と。「一方聴いて沙汰するな」ということです。そして、本質を見抜きましょう! と申し上げます。しかし、それが難しいのです。

よほど己を鍛え律していないと、その本質は観えてきません。

 

“人生は自分磨きの旅です” 20年以上前から言い続けている私の名台詞です(笑)

「一度しかない人生、この世に『人として生まれて来た』からには、自分を幸せにして差し上げて下さい!」

6回の連載(シリーズ)をお読み頂きまして、誠にありがとうございました。次回は、研修ルームで鬼軍曹「講師・田村」としてお会いしましょう。ありがとうございました。

 

最後に、弊社の企業内研修の1ページ目に記載しております、以下の文章をご紹介します。

“全ては「自己の当事者意識」で決まる!

貴方が自己に気づけば、貴方の意識の向け方が変わります。

貴方の意識の向け方が変われば、貴方の行動が変わります。

貴方が行動を変え続ければ、それが習慣化します。

貴方が行動を習慣化すれば、貴方の日常生活が変わります。

貴方の日常生活が変われば、何かしらの成果が生まれます。

貴方が成果を作れば、貴方の価値観が変わります。

貴方の価値観が変れば、貴方の人生が変わります。

 

 

 

追記:入らなかった、良い文章

 

ある偉いお坊さん曰く、「子供の古くなった人間は沢山いますが、本物の大人はあまり見掛けませんな~」と言われました。「子供のような純粋な心を持った大人」と、子供が古くなった人、とは違うのです。
20年以上講義で申し上げておりますが、自己中心的な人間は未成熟であり、自分の事で精一杯な人間は子供です(おどもと田村は言ってます~笑)大人は「他人にお役に立つ関わり」をします。ここが大きな違いと思います。

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