2月28日 「安い研修費用だけで選ぶ会社をどう思うか」

皆さん、こんにちは、【組織活性の専門家】

“カンパニーモチベーターの田村 毅です”

セルフモチベーションアップのためのブログです(笑)

 

先日、弊社に電話がありました

「あの〇〇交通の新人教育担当の〇〇と申します。

 

御社は、新入社員研修をされてますよね?

あの~、ザ・躾セミナーの新入研修をちょっと聞いてみたいと思いまして、お時間よろしいですか?」

 

という内容でした。

 

全く新規の未来顧客ですので、

粗相のないよう、私はその時は外出しておりましたが、

 

すべてをストップさせて、メモを取りながら

真剣にその人の要望を伺いました。

 

よく聞くと、日程も時間ありき(決まっている)、

そして今年の約新人35名、昨年の新人約15名

トータル50名以上の研修を、

 

4月1日午後から担当していただきたいと

いう話でした。

 

たまたま、1日のみ空いておりますので、

お引き受けは可能です、とお伝えしました。

 

研修内容の要望はなく、その担当者は

「研修費用はどれくらいですか?」

 

と尋ねて来ました。

 

よくある質問ですが、

この質問を最初にする企業さまは、

概ね、お取引がありません。

 

理由は、安い研修会社のみを

選択するからです。

 

内容や、講師のスキル実績、

効果効能よりも、安価な研修屋さんへ

依頼をするという、ある意味分かり易いパターンです。

 

その日、帰社をし、その人事ご担当者へ、

費用の件と、研修内容の連絡をメールでいたしました。

 

そのご担当者は、研修費用を気にしているような雰囲気でしたので、

私はメールでも「弊社は明朗会計です。弊社の1日研修は○○です。そして、新入社員研修は○○です」

と、電話での口頭ではっきり伝えた内容と同様にし、

再度メールでもその内容を詳細に付け加えました。

 

そして、翌日午後よりお電話を致しました。

すると、「まだメール内容を見ていません。

バタバタしていまして3日後の午前中しか連絡が取れません」

 

という内容でしたので、私から

「では3日後の何月何日の午前中にお電話致します」

と申し上げ、電話を切りました。

 

 

そして、その指定日に電話をしました。

しかし、そのご担当者は会議中で席を外していらっしゃいましたので、

折り返し電話いただきたい旨、お言付けを致しました。

 

しばらくすると電話がありました。

 

「すみません、遅くなりました。 メールを拝見しました。結論から言うと、

以前お世話になっていた研修会社に発注をすることにいたしました」等の内容でした。

 

私からは、「さようでございますか。残念です」と、

丁寧にご挨拶をしました。

 

ここでのポイントは、

肝心な「研修内容やプログラム効果」の話しをしないうちに、

何故、なぜ断るのかということです。

 

おそらく私の送ったメールを見ていません。

参考になるホワイトペーパーも、

新人研修プログラム内容もです。

 

それらについての質問もコメント一切ありませんでした。

 

前々日に、私は2通目のメールを送っていました。

それも、参考になる動画で送りました。

おそらくそれも見ていません。

 

では、その企業は、何で、どこで

判断したのでしょうか?

 

 

もう、予想がつくと思いますが、

その会社は金額ありきなんです。

つまり安ければよかったんです。

 

 

で、私は最後に質問をしました。

「金額面でのジャッジですか? 研修内容の話をしていないのに」と。

 

「はい、それもありますが、上司が前の会社にしなさいと・・・」

私は、「さようでございますか。 また、ご縁があればです」

と、電話をお切りしました。

 

 

さて、この一連の流れを、

皆さんはどう感じますか?

 

 

以前お世話になった研修会社が

どこの会社か存じ上げませんが、

多分安かったんでしょうね。

 

不況業種のタクシー会社さんですから

予算がないのも分かります。

 

よって、弊社は初回ですからと、

研修費用を異常に譲歩しました。

(それでも高かったのでしょう)

 

が、しかし、大事な新卒の教育研修をケチって、

どういうことなんでしょうか。

 

そもそも、なぜ研修会社を探したのか、

それは恐らく、以前取引のあった研修会社から

変えようと思ったからです。

 

変えようと思ったにもかかわらず、

また元に戻るということは、言ってみたら

妥協の産物としか思えません。

 

転職に例えても、

仮に、どんなにかっこいいことを言ったとしても

「今の会社が嫌だから」辞めるのです。

 

そして、

取引業者をチェンジするもの、

「もっと良い所はないかと探し、見つかったから変える」のです。

 

 

我々のような無形商材の業界は、

「中身、サービス内容、アフター効果、裏付ける実績 等」

 

内容で判断されるべきだと思いますが、

開口一番「いくらですか?」と訊いてきて、

 

「前の取引していた研修会社の方が安かったから」

が、答えでは、この企業が人事理念も方針も何もない会社だな、と

すぐにキャッチできる訳です。

 

まあ、従って弊社とはご縁のない会社だな~と、

即・思った出来事がありました。

 

 

特に、新人研修は最初が肝心です。

どこの誰が、どのような人生観を持って、

 

どのような講義内容と、インストラクションするか

によって、新人さんは大きく変化します。

 

そのタクシー会社の人事担当者の選択は、

「非常にお粗末」としか、

言いようがありませんでした。

 

経営者の皆さん、人事部責任者の皆さん、

どうぞ、ご参考にしてください。

 

 

では今日はこの辺で!