代表コラム月刊『人事マネジメント』第4回目連載されました

月刊「人事マネジメント」に弊社代表の第4回目コラムが連載されました。

是非ご覧ください。

 

4.易不易の原理

第4回目の今回は「易・不易の原理」のお話しをメインにお伝え致します。

 

<変える・変えないを区分けする>

さて、皆さんは易・不易の原理、または易・不易流行という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

とは、変わる、改まる、移ろいゆくこと。あるいは変わって行かなければならないことを言います。
例えて申し上げるなら「時代に合わせた仕事の仕方、経営の在り方、方針、戦略、考え方、生き方」等々ではないでしょうか。
不易とは、変わらないこと、変えなくて良いこと、変えては行けないことを言います。
例えば「企業組織としてのあるべき姿、経営理念、良い日本の文化芸術・伝統、健全な価値観、忘れてはいけないこと」等々ではないでしょうか。 

 

さて、ここで大事なことは、どちらが良くどちらが悪いではなく、「区分けした考えを持つ」ということだと思います。例えば、子供の教育・躾において、両親が良かれと思って伝えた言葉に対して子供が「それはお父さんの時代の話しで、今は違うんだよ」と反論する場面があるとします。しかし、時代を超え、変えなくてよいものを親として伝えていたなら、その反論に対してはきちんと指導・躾をしないといけないわけです。いつの時代でも「時代を超えて変えていいものと、変えなくていいもの」があるのです。変えなくていいものは変えず、変えてよいものはどんどん変えましょう、ということです。

 

<人間に出来て、ロボットにできないこと>

現代は、AI、IOT、シェアリングエコノミー、フィンテックと変化が激しい時代です。

AIに任せていいものはそのようにし、人間にしかできないようなものはそのようにして行く努力も大切ではないでしょうか。研修会でこのようなご質問をすることがあります。あなたのお仕事は、2020年以降AIに取って代わられているお仕事だと思いますか? いかがでしょうか、と。

多くの方がハッとし迷います。 確かに、AI人工知能・アンドロイドに任せておけば、愚痴も文句も言わず、さぼったりもしないでしょう。 また、変な被害者意識を持ちあげ、抵抗することもないでしょう。そのように考えますと、自分の業務は将来どうなるのだろうと、不安を感じます。

 

一方、人間でしかできない固有なものは沢山あります。教育もその一つと思いますが、そのように不変的なものを自分の中に取り込んでいくということは、現代人にとって大事なことだと思っております。

つまり、時代や環境の変化に伴い自己研鑽をし、またはお客様のご要望に応じて「仕事の仕方をどんどん変えていく」、あるいは、時代に合わせたマーケティングやプロモーションをしていくことが大切です。

 

変えなくて良い不易の原理は、前回や前々回申し上げた健全な価値観と周囲に受け入れられる伝統的な価値観です。それらは、多くの方は理解しているのですが、それがなかなか出来ないことがあります。私たちは習慣

の奴隷です。知っていることと、やっていることは違うのです。自分自身の周囲へ与えている影響を強烈に気づ

かないと行動に変化は起きません。

 

<時代が変わっても守るべきこと>

大人として次のようなことは不易の原理と私は思います。

「赤信号では渡らない、お年寄り子供には席を譲る、歩きたばこをしない、ゴミのポイ捨てはしない、歩きスマ

ホをしない、周囲に迷惑になる大きさで電話をしない、席を立つ時は椅子を引く、自分の机をきれいにしておく、

履物は絶えずそろえる、身だしなみに意識をはらう、日本人としての丁寧語、尊敬語、謙譲語を使い分ける」

等々です。他にも沢山あるでしょう。このような習慣が身についている方はきちんとした方と思われますし、

信頼のおける方と思われるでしょう。

時代が目まぐるしく変わって行っても大切なことと思います。

 

弊社の2日間のセルフ・モチベーションアップ研修会でもそのことを何度も何度も学習します。言い方を変えれば「悪しき習慣があればアンインストールして、良い習慣をインストールする」ということです。

その悪しき習慣は、自分ではなかなか気づき難いものです。長年のパターンや癖もありますから、他者からのコメントを素直に受容できる環境がないと気づきません。そのような意味でも、研修会での他者からのフィードバックコメントは有効です。同時に、他者にコメントされているだけではなく、自分自身の言動によって周囲に貢献できているのか否かを直面して初めて行動変革が起きます。そのような意味でも本当の体験型の研修会への参画は貴重な体験であり、成長のきっかけを作ってくれるものです。

 

<重要となる潜在意識への働きかけ>

不易の原理は、どちらかというと普段の素行、つまりはこれまでに染み付いた無意識の領域での言動です。

そのような意味でも、無意識の領域(潜在意識)に働きかける教育も重要です。

下記のイメージ図のように、人の意識を氷山に例えたとき、全体を10とすると、顕在意識(自覚できる意識・表面意識)が1の割合に対して、潜在意識(自覚できない意識・無意識)は9の割合だと言われています。(最近の学説では更に数値が変わり、顕在意識は1割も無いとされることもあります)

極端に言えば、いくらコストを掛けて顕在意識の教育をしても、土台の潜在意識にある『不健全、やる気無し、取り組み姿勢が良くない、否定的、悲観的、自己重要感・自己概念の低下、自己否定、マイナス思考、劣等感、無価値感、恐れ、不安、大きなメンタルブロック』等々が成長のブレーキとなり、投資効果が生まれません。

よって、弊社はまず[3] 価値観の教育に重点を置いた社員様教育をご提案しております。

このような潜在意識に働きかける教育をし、健全な価値観醸成や成果への執念を向上させ、周囲と協働しながら、顧客に寄り添う経営をする、これが大切な教育と思っております。

 

 

弊社は、20年間以上、上記の①職務遂行能力研修会、②ビジネスマナー接遇・ホウレンソウ研修会、③健全な価値観教育を実施し、お客様企業の組織活性化を目指し業績向上に貢献しております。

毎回申し上げておりますが、教育は「一貫性と継続性」が重要ですし「徹底力と継続力」を養い、職場に定着させる仕組み作りが重要になってきています。

 

因みに、弊社の新人研修会は、「ザ・躾 健全な価値観醸成とビジネスマナー接遇セミナー」と銘打って3日間のボリュームをテンポ良く効率よく、2日間で開催しております。

詳細はt-tamura@kodama-mc.co.jpへお問い合わせください。

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